駒ヶ根共立クリニックは、患者様の足をお守りするために、フットケアや人工炭酸泉による治療に取り組んでいます。中心的な役割をしている看護師の今井典子さんと看護助手の高橋裕子さんに活動内容をお話ししていただきました。
(1)患者様の足をお守りするために、クリニック全体での取り組みが必要
−こんにちは。よろしくお願いします。
(今井さん、高橋さん)
こんにちは。よろしくお願いします。
−今日は、足のケア(フットケア)や人工炭酸泉による治療について教えて下さい。なぜ、ケアや治療が必要なのですか。
(今井さん)
私の好きな言葉に「足は第二の心臓」という言葉があり、とても大切な身体の一部ですが、透析治療をしなくてはならない方のお身体は足の血流が悪い場合が多く、ASO(閉塞性動脈硬化症)等、足に傷ができても気付かずに壊疽から足の切断になってしまうこともあります。
そこで、フットケアによって早期発見・早期治療をしたり、人工炭酸泉による治療によって血流を改善するといったことで、患者様の足をお守りしています。
−なるほど。歩くことが出来るか?は生活の質に大きく関わると聞いたことがあります。大事なことですね。
(今井さん)
クリニックに通院してくださる全患者様対象に、最低でも年に一度、足の動脈硬化に関する検査をしています。
また、定期的に担当スタッフが、足の皮膚の色を見たり、足が冷たくなっていないか、傷や爪などの異常はないかといった目視での観察もしています。
もっと詳しく診てもらった方がいい場合は、医師にも診察してもらうようにしています。
−お二人だけがフットケアを担当されているというわけでなく、駒ヶ根共立クリニックさん全体でフットケアに取り組める体制になっているのですか。
(今井さん)
そうですね。平成26年頃からクリニック全体でフットケアに取り組むようになりました。
患者様の足に関する情報が、より詳しく集まるようになり、医師に的確に診てもらうことが可能になっています。
−素晴らしいですね。足に課題を抱える患者様が増えているということでもあるのでしょうか。
(今井さん)
はい。増えています。
透析治療を導入される患者様の約半分が糖尿病を患ったことを起因としています。
そのような場合、足に何かしらの疾患をお持ちの患者様が多く、私自身、白癬といった病気(皮膚糸状菌によって生じる皮膚感染症の一つ)の方が多いことにも驚きました。
フットケアの大切さをあらためて痛感しています。
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