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新卒で入職して約半年。臨床工学技士として充実した日々を送っているという坂井祥平さんに、お仕事のこと、職場のことをうかがいました。

(3)機械をみることは、患者様と接していること

−臨床工学技士さんは、透析治療の安全を守っているので、当然のことながら厳しさもあると思いますが。

(坂井さん)
はい。
点検で確認する数字の一つ一つが、患者様に直接影響を与えるものなので、細心の注意をもって管理業務をしています。
透析液の管理ひとつとっても、透析液が直接患者様の体内に入っていくものです。機械を管理しているわけですが、機械の一部が患者様とつながっていて、患者様のお身体の機能の一部を担っているということを実感しました。
学生の頃は”ただの機械”でしたが、”機械をみることは、患者様と接していること”だと考えるようになりました。

ー目の前にあるのはただの機械ではない。

(坂井さん)
適切な表現かわかりませんが”この機械は患者様なのだ”というイメージを持つようになりました。
機械のメンテナンスにしても、数値だけを見て、適正数値の範囲にあれば良いという意識ではなくて、現在の数値であると患者様にどういう影響があるのか?ということを意識するようになりました。

−数値は適正の範囲内でも、何か音がおかしい。これをほっておくと患者様のお身体に影響があるかもしれない・・・。

(坂井さん)
はい。責任の重さを感じます。

−お話しが変わりますが、地元での生活はいかがですか。

(坂井さん)
名古屋とは気候が全く違って、とても過ごしやすいですね。
ただ、こちらの冬は寒いのでちょっと心配しています。
自分の生活だけでなく、機械にも影響があると思いますので。

−機械にも影響があるのですか。

(坂井さん)
大量の水を使っていますので、保守を怠ると水が凍ってしまうこともあるようです。
地域の気候に適した管理を身につけていくのも自分の課題のひとつです。

−ご自身でもっとも成長できたと思うことは何ですか。

(坂井さん)
う〜ん。難しいですね。
そうですね「聞く姿勢」ですかね。

−聞く姿勢というのは。

(坂井さん)
聞けば何でも教えてもらえる職場なのですが、自分でも考えないといけません。
そして、先輩から「相手に合った聞き方をしなさい。聞き方を工夫することが患者様とのコミュニケーションでも役立つよ。」と教えていただきました。
一緒に働く仲間とのコミュニケーションを気を付けることが、とても大事なことだと気づくことができました。

−人とのふれ合いという点では、患者様もスタッフさんも同じことなのでしょうね。

(坂井さん)
仲間に対しても気を付けていく事で、患者様との接し方も成長できるのだと思います。
業務や技術の勉強だけでなく、人との関わり合いの勉強もさせていただいています。

−コミュニケーションは大事なスキルだと思います。

(坂井さん)
臨床工学技士としては機械的な知識が最も必要だと思いますが、患者様のお話を聞いたり、説明やアドバイスをするのも役割のひとつなので、磨いていきたいスキルです。

−最期の質問です。今、駒ヶ根共立クリニックさんで働いていて充実していますか。

(坂井さん)
はい。充実しています。

−素晴らしいですね。今日はありがとうございました。

(坂井さん)
ありがとうございました。




(1)患者様とのふれ合いがある透析医療に魅力を感じた
(2)スタッフがお互いに高めあっている職場
(3)機械をみることは、患者様と接していること

 

 

 

 

 

 

 

 



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