休職してから看護師の仕事に復帰された上杉さんと中田さんと原さん。復職にあたって心配だったことや、実際に働いてみて感じたことをうかがいました。
(2)休職中の人生経験が、看護の仕事に役立っているように感じます
−復帰にあたって、看護師としての技術や知識に不安はなかったですか。
(上杉さん)
不安はありました。
駒ヶ根共立クリニックは、新人教育のカリキュラムがしっかりしていますね。指導担当が透析治療の基本的なことから全て教えてくれたので、本当に助かりました。
−教育について、原さんはどのように感じましたか。
(原さん)
丁寧に教えてもらった印象があります。
まずは透析治療の基本から教えてもらいました。透析機械のこともわからないことばかりでしたが、臨床工学技士が丁寧に教えてくれました。
透析は奥深いですね。患者様の方が治療経験が長いので、検査結果のデータを報告すること1つとっても、しっかりと勉強しなくていけないと思います。
−透析医療のご経験がある中田さんはいかがですか。
(中田さん)
教えてもらうことのレベルが高いと感じました。教育がかなり充実していますね。
−看護師さんのお仕事は、とても大変だと思います。16年間のブランクがあった上杉さん、実際に復帰してみていかがですか。
(上杉さん)
ブランクがあって復帰した時は「私って血圧が測れるかしら?」というレベルでしたね。
−え?看護師さんでも、そのような気持ちになるのですか。
(上杉さん)
はい。私だけかもしれませんが(笑)
ですから「穿刺なんてとんでもない!」という感じで、怖くてしょうがなかったですね。
再就職のための講習を受けて、本当に少しずつ慣れていきました。
−復帰して、新しい発見はありましたか。
(上杉さん)
看護師の仕事以外でもさまざまな経験をしてきたことが、役立っているのかなと思うことがありますね。
若い頃もそれなりに患者様と接してきたと思いますが、今、患者様と接するのとは少し違いますね。私の中に少しは引き出しのようなものが増えて、患者様と接する際に役立っているのかもしれません。
−素晴らしいですね。
(上杉さん)
看護師は人と関わる仕事ですから、大事な部分なのかもしれません。
看護師の仕事に復職して良かったなと思います。 |