フットケアに力を入れている駒ヶ根共立クリニック。フットケア指導士の資格を取得し、フットケアの中心的な存在として頑張っている看護師・中村里絵さんにお話をうかがいました。
(1)フットケア研修会で足の傷をみて衝撃を受けました
−こんにちは。よろしくお願いします。
(中村さん)
こんにちは。よろしくお願いします。
−駒ヶ根共立クリニックさんでフットケアに力を入れるようになったきっかけは何ですか。
(中村さん)
偕行会グループでは、フットケアに力を入れて取り組んでいます。そこで、当クリニックでも、フットケアに取り組む運びになったのがきっかけです。
私自身は初めから興味があったわけではなく、事務長からスタッフに「興味のある人はいませんか?」と質問があった時に初めて「やってみたいなぁー」と思いました。そこで、私ともう一人の看護師で、名古屋共立病院に研修に行って学んできました。
研修では、ひどい傷のある足をたくさん目にして衝撃を受けました。「これは、クリニックの患者様の足を見ないと!そして、こんな風にひどくなる前に見つけて足を守らなくては!」と思いました。
そして、その2名でフットケアを立ち上げ、足の観察や処置を行ってきました。
このように自分から初めに動いていたわけではないんですよ(笑)
−フットケアの掲示物もとてもわかりやすいですね。
(中村さん)
ありがとうございます。
実際の足の写真などをご覧いただくことで、患者様にとってご自分の身近なことだというのを感じて頂ければと思いました。
−患者様は初めから積極的というわけではなかったですか。
(中村さん)
3〜4年前から行っていますが、最初の頃は足を見せるということに抵抗感があるように感じました。
患者様から「目がよく見えないから、手探りで爪を切ってるんだ」「足の感覚があまりないんだよ」 などの言葉を聞いた時に、「傷が出来たら困るから、無理して自分で爪切りをしてないで、家族や看護師に頼んでくださいね」と伝えたり、「足に傷ができたらすぐ教えてくださいね」「家でも足を見てくださいね」とお願いしてきました。
そのように、フットケアの大切さを繰り返しお話していく内に「歩いていると、ちょっと違和感があって・・・」というような相談をいただくようになりました。
今では、足をみさせていただいて爪を切るようになり、今では「今日、ちょっと爪を切ってくれる?」とおっしゃっていただけるようになりました。
−皆さんの努力で、少しずつ浸透していったのですね。
(中村さん)
フットケアは患者様にとって、とても大事なことです。
足を守ることで、患者様がご自分の足で1日でも長く元気にクリニックに通えるための手助けになれているのかなと思います。
これからも地道に行っていこうと思います。
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