さまざまな分野での看護を経験されてきた看護師の長谷部里美さん。働き始めて1年余りですが、透析看護という仕事に大きなやりがいを感じているようです。
(2)患者様の生活と医療を円滑にリンクさせていくことが大事
−透析看護とこれまでの看護と共通していることは何ですか。
(長谷部さん)
看護という点では共通点が多いですね。
でも、思っていた以上に「自分がやってきた看護だけでは通用しない」と思いました。
私だけの問題なのでしょうけれども、知識が足りていなかったことを感じています。
透析看護は、すごく奥深いですね。
−どういった時に感じましたか。
(長谷部さん)
私の経験の中では、申し送り時に、患者様の検査データについて話し合った経験がありませんでした。
駒ヶ根共立クリニックに入職して初めて申し送りに参加した時に「血液検査のデータひとつでも、こんなに細かく見て、いろんな角度から検討するんだ!」と驚きました。
お恥ずかしい話しですが、わからない用語がたくさんあって、医療全般の話なのか?透析医療独特な話なのか?もわからないようなこともありました。用語を1つ1つ調べたり、先輩方に教えていただいたりしながら何とか理解できるようになりました。
−1つ1つ勉強されていったのですね。
(長谷部さん)
はい。分からないことばかりでしたが、教育カリキュラムがしっかりしていて、きめ細かい指導をしてくれたので、勉強する環境には困らなかったです。
−ご自分のご経験を活かせる部分も見えてきた頃ではないでしょうか。
(長谷部さん)
高齢の患者様への対応など、部分的には活かせるだろうと考えています。
ご家庭での生活を継続出来るようにしていくためには、患者様ご本人のお身体の面だけでなく、ご家族との連携、介護保険などの制度の活用など、様々な面から患者様をお支えしていくことが必要です。そういった点での経験を役立てていきたいです。
−確かに患者様の高齢化が進んでいく中で、ますます重要なことになっていくでしょうね。
(長谷部さん)
患者様の生活をしっかりと理解して、生活と医療をどうリンクさせていくのか?は、今後の大きな課題になっていくと思います。
その課題に対して、私もひとりの看護師として、どう関わっていけるのか模索しているところです。正直に言うと、まだ答えは出ていませんが、少しずつ「今の方向で良さそうだ」と思い始めています。
仕事は大変ですが醍醐味がありますし、駒ヶ根共立クリニックという素晴らしい環境で働けることが有り難いと思います。
−充実してお仕事ができている理由は何ですか。
(長谷部さん)
やはり、周りの人たちのおかげですね。
それが一番大きい(理由)です。
そして、駒ヶ根共立クリニックの人間関係が良いことが、本当に有り難いです。
患者様とクリニックにある”温かで家族的な関係”が、職場の中にもあります。
−仕事をする仲間としては、仲良しというだけでは仕事はできないですよね。
(長谷部さん)
そうですね。みんなが同じ目標を持って仕事をしている職場だと思います。
患者様へ接するのと同じように、一緒に働く人たちへの気遣いができる方ばかりです。
−素晴らしいですね。
(長谷部さん)
「こんなことも分からないの?」と思われても仕方がないことを、私から質問してしまうこともあります。でも、嫌な顔ひとつしないで丁寧に教えてくれます。
自分が教えられるようになったら、同じように(後輩スタッフに)接したいです。
仕事をしていて落ち込むことありますし、出来ないことも、分からないこともありますが、いつかは患者様にも職場の人たちにも信頼して頂ける看護師になりたいです。
そのために、日々勉強していかなければと思います。
−駒ヶ根共立クリニックさんに転職して良かったですか。
(長谷部さん)
はい。良かったです。
今までいくつかの施設で働いてきた経験があって、この素晴らしい職場で働けることになったのだと思います。感謝しています。
−ご縁があったのでしょうね。今日はありがとうございました。
(長谷部さん)
ご縁だと思います。ありがとうございました。
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