看護助手として働き始めて1年になる山崎瑞貴さん。患者様の安全を守りながら、患者様の介助や看護師を支える仕事をしています。
(1)患者様のADL向上のためにする看護助手の判断とは
−こんにちは。よろしくお願いします。
(山崎さん)
こんにちは。よろしくお願いします。
−看護助手になって何年ですか。
(山崎さん)
まだ1年です。
やっと一通りの業務をこなせるようになってきたのかな?というところです。
−医療関係のお仕事にご興味があったのですか。
(山崎さん)
医療や介護の仕事に興味があったので、学校で勉強していたこともありました。
ただ資格をとるまでの勉強はできなかったので、看護助手として働く事にしました。
−駒ヶ根共立クリニックさんに入ってから、看護助手さんとしての勉強をされたのでしょうか。
(山崎さん)
はい。患者様へのご挨拶やコミュニケーションから始まって、全てのことを一から教えていただきました。
−まずは患者様とのコミュニケーション。
(山崎さん)
はい。患者様の一番近くにいて、お手伝をするのが看護助手の仕事なので、まずはコミュニケーションを取って信頼関係を築く必要があると学びました。
患者様お一人お一人にご挨拶をして、お名前を覚えることから始めました。
お名前を覚えるのが一番苦労しました。常にベッドの配置図とお名前を見ながら仕事をしていました。
−逆に患者様も、山崎さんのお顔とお名前を覚えてくださったのではないでしょうか。
(山崎さん)
そうですね。スタッフも大勢いますので、私の名前を覚えていただくのも難しいことだと思いました。
だんだんと名前を覚えてもらえるようになって嬉しかったです。
−1年間経験を積んできて、今後の目標は何ですか。
(山崎さん)
もっと看護助手としての知識を増やしたり、技術を向上させたいです。
特に接遇について勉強していきたいです。
それから、患者様のお身体の機能維持とADL(activities of daily living:通常の日常生活に必要な基本的な活動の意味)の向上についても勉強したいです。
ご自分でできることは出来るだけご自分でやっていただき、今できることを維持していただけるような形での介助ができるようになりたいです。
−看護助手さんは何でも介助すると、できることができなくなってしまう恐れがあるということですか。
(山崎さん)
はい。適切な介助をして、少しでも長く元気に生活していただけるようにしたいです。
一見すると、冷たい対応だと思われてしまうかもしれませんが、患者様がご自宅で生活する際には、私たちはお手伝いできないので、手伝わない判断も大事になるかと思います。
たとえば、長期間入院して”やってもらうのが当たり前”となると、退院する頃にはADLがガグンと落ちてしまうということもありました。
手伝いたいけれども我慢することも必要です。
−なるほど。患者様のことを考えると、手伝わないという判断も必要になるのですね。
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