(4)患者様に提供するために学ぶのです
−−学ぶというのは大事なんですね。
(野溝看護部長)
私は、医療従事者が学ぶということは、患者様に提供するために学ぶものだと思っています。
しかも、一人で学ぶものでもないのですね。
例えば、研究報告をご覧いただくと、研究者の名前がたくさん載っているというのも、そういう意味合いもあるんです。
ひとつの研究成果とするためにスタッフ同士のコミュニケーションもあるし、意見の融合とかもあるし、その中に理論もあるし、ひょっとするとそこには患者様もコミュニケーションとして入ってないと研究にならないってこともあるんです。
−−患者様に提供するために学ぶ。いい言葉ですね。
(野溝看護部長)
自己満足にならないように・・・です。
知識がたくさんあれば提供できるというわけでもないようですね。
優れてるスタッフは、自分が学んだことは患者さんにも提供できる、後輩にも提供できる。
−−自分ひとりだけで医療はできないということでしょうか。
(野溝看護部長)
はい。自分だけがスキルアップしても、患者様に提供できるものは限られています。
ひとりで100人の患者様はみれないわけです・・・何があっても。
チームとして患者様により良い治療を提供していくしかないんですね。
−−それがチーム医療ということにも結びついているんですね。今日は、貴重なお話をありがとうございました。
(野溝看護部長)
いえいえ。とんでもありません。ありがとうございました。 |