(1)研究のための研究でなく、日々の臨床と医療活動の結果です
−−今日は、中津川共立クリニック 看護部長 野溝さんに「なぜ、中津川共立クリニックは研究活動に力を入れているのか?」についてお話を伺いたいと思います。よろしくお願いいたします。
(野溝看護部長)
よろしくお願いいたします。
研究活動をしている理由・・・・それは3つあります。
1つめは、日頃の医療活動を整理して、その成果を当クリニックの患者様に還元していくことです。
2つめは、私たちのスタッフのスキルアップです。
3つめは、ちょっとおこがましいですが、研究成果を広く発表することで、他の透析施設さんの参考になれば、結果的に当施設以外の患者様にも貢献するというこですから、大きな意味があると考えています。
−−3つの理由、それぞれについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
(野溝看護部長)
はい。では、1つめからお話ししましょう。
まず、最初にお話ししておきたいのは、当クリニックの研究活動は、研究のための研究活動ではないということです。
このホームページに掲載されているほとんどの研究発表は、日々の臨床の中で、患者様のために必然的にやってきたことの記録といってもいいものです。
−−「臨床の中で」というのは、どういう意味でしょうか?
(野溝看護部長)
そうですね。
簡単にいうと、日々の治療現場の中でみえている患者様の症状のことですね。
それを改善するためにやっていることなんです。
−−なるほど、研究のための活動でなく、中津川共立クリニックの患者様のための透析医療活動の報告であるといってもいいんですね。
(野溝看護部長)
そうです。
ホームページでもご紹介していますが、臨床工学技士の丸野が研究発表したのも、日々の臨床の中ででてきたことなんです。
患者さんで、血小板が低い人がいます。
血小板が低いというのは、特に問題視をしない施設もあるかもしれませんが、当クリニックでは「どうしてなんだろうか?改善できないだろうか?」というのが常にあるものですから、そこに注目するわけです。
そして、ダイアライザーの工夫をして、何とか改善したいわけです。
そのために、毎月、患者様全員の、透析前後で赤血球・白血球・血小板の変化を見ているのですが、そのような透析施設はそれほど多くないと思います。
当クリニックの地道な日々の活動の成果なのですね。
−−研究成果は、患者様が良くなってくださった証でもあるんですね。
(野溝看護部長)
はい。だから嬉しいのです^^
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