(2)一人一人の職員の能力を引き出すことを心がけています
−私は、高齢になった親に対して何でも手伝いたくなってしまうのですが、手伝い過ぎると自分で出来ることが減ってしまうのではないかと心配です。高齢者の方への対応は難しいのではないかと思うのですが。
(川原課長)
確かに難しいですね。安全は確保しながらも、ご自分で出来ることはしていただくことが、お身体の機能を維持したり、リハビリに繋がったりすることもあります。
駒ヶ根共立クリニックでは「ご自身で出来ることは、ご自身でやっていただく」ということを基本的な方針としています。
−スタッフさんが何でも手伝ってしまった方が、時間的な面では効率的だと思ってしまいます。
(川原課長)
そうかもしれません。
お手伝いすべきか、見守るべきかの見極めは難しく、介護サービスの方の中には「クリニックでお手伝いしてもらった方が良いのでは?」というお考えの方もいます。
患者様には在宅での生活があるので、介護サービスの方が24時間ずっと見守っていられるわけではありません。ADL(日常生活動作)をしっかりと評価しながら、危険が無く無理のない範囲で頑張って頂きたいと考えています。
−患者様が頑張れると言うことは、しっかりと透析治療が出来ていて、患者様の体調が良いという証拠でもあるように思います。
(川原課長)
私自身、駒ヶ根共立クリニックの透析医療の質に自信を持っていますし、それを支えているスタッフに対して信頼と誇りを持っています。
患者様のご自宅に訪問したりするのは大変なことだと思いますが、嫌な顔ひとつしないで、一緒に行って丁寧に対応してくれるスタッフです。心から感謝しています。
−それが駒ヶ根共立クリニックさんのスタッフの皆さんに根付いている姿勢なのでしょうね。
(川原課長)
自分から進んで、患者様に対して一歩近づいてくれます。
僕は相談員の資格は持っていますが、僕が言うのと看護師が言うのとでは説得力が違います。
患者様もご家族も、ご納得されたお顔で「そうですか。そうしてみます。」と仰ってくださいます。
−事務課長さんとしては、スタッフさんの力を引き出すお役目もあるかと思います。どのようなことを心がけていますか。
(川原課長)
これは、五十川事務長から教えていただいたことで「一人一人の職員の能力を引き出すこと」を心がけています。
たとえば、以前の僕は主に経営面をみる仕事をしていました。ある時、僕が医療相談員の資格を持っていることを知った五十川事務長が「医療相談員の資格を持っているのなら、もっと患者様のために役立てなさい。」と指導してくださいました。その機会を頂いたことが本当に有り難かったです。
看護師や臨床工学技士など資格を持った専門職に限らず、資格のない看護助手も様々な能力を持っています。その人の能力を引き出すことが、クリニック全体の力を向上させてくれると考えています。
−そういった職場環境は、やる気を引き出すことにも繋がりそうです。
(川原課長)
それと、良い意味で変化することが、常に新鮮な気持ちで仕事ができることだとも教えていただきました。
こういったことは駒ヶ根共立クリニックの良い文化だと思います。
実は今、「ケアマネージャーの資格がとれるようにガンバレよ!」と激励を頂いています(笑)
−「まず、課長からチャレンジを!」ということですか。
(川原課長)
はい。そうですね(笑)頑張ってみたいと思っています。
常に課題をもってチャレンジすることが大事だと思います。
−駒ヶ根共立クリニックさん全体の前向きな姿勢、誇りを持って透析医療に取り組んでいる姿が、地域の皆さんに伝わっているのでしょうね。今日はありがとうございました。
(川原課長)
ありがとうございました。
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