駒ヶ根共立クリニックニュース
〜2017年8月「運動療法の取組について」
(1)偕行会グループで取り組む、透析治療中の運動療法
(2)患者様がご自宅で、すこやかな生活を送るために
(2)患者様がご自宅で、すこやかな生活を送るために −運動療法を行っている患者様に対しての評価も行っているのですか。
(浦野さん)
はい。3ヶ月毎に評価をすることになっていて、1回目の評価をしたばかりです。
数字的に良い結果がでているので、患者様にとっても励みになっているようです。
急に筋肉がついたりするわけではないのですが「歩くのが楽になった」というお声が聞かれていますので、運動療法を始めて良かったと思っています。
−身体的な変化も期待したいところですが、動くことが苦でなくなったり、外に出ようと思ったりという精神的な面でもプラス要素があるのではないでしょうか。
(浦野さん)
そうですね。気持ちの面にプラス方向に働いて、活動量が増えたり、気持ちが盛り上がるというのは、患者様の生活のためには大事なことではないかと思います。
−お話しをうかがっていると、浦野さんが「患者様がご自宅で、すこやかな生活を送るため」に運動療法に取り組んでいることを感じます。
(浦野さん)
長く透析医療に携わってきましたが、多くの患者様は「やっぱり、おうちが一番!」とおっしゃいます。「一人暮らしで、大変でしょ?」と言っても「それでもまだ家がいい」とおっしゃいます。
ご自分の足で歩いたり、家事ができればご自宅での生活を続けることができます。その手助けになる可能性があると考えています。
−患者様にとって、ご自宅での生活というのは、とても大切なことなのですね。
(浦野さん)
はい。筋力が弱くなると、ちょっとした段差でも転びやすくなります。転んでしまって骨折でもすると入院しなくてはなりませんし、歩行が困難になってしまうかもしれません。
飛躍的に向上はしませんが、今の状態を維持するために運動療法に取り組む価値はあると考えています。
−運動というのは、習慣付けしにくいことの1つだと思います。
(浦野さん)
そうなんですよね。1日や2日で体力がつくわけではないので継続することは大変ですね。
でも、透析治療中に運動すれば、ドクターも看護師も直ぐに対応できる環境です。
ご自宅で運動されるよりも良い環境だと思います。
−運動療法が、すこやかな透析生活の実現のために行われていることがわかりました。ありがとうございました。
(浦野さん)
ありがとうございました。
|