「患者様お一人お一人に合った透析治療をしているのが中津川共立クリニック」と言い切る、臨床工学技士の藤原大地郎さんに、転職して感じたお仕事の違い等についてうかがいました。
(2)臨床工学技士の仕事への意識とやりがいが大きく変わった
−研究を積極的にやりたいと考えての転職だとうかがいましたが、どのような研究をしましたか。
(藤原さん)
透析液の清浄化や透析液の管理業務では、透析液の濃度にばらつきが出ないようにコントロールする手法について研究し、学会発表をしています。
−1つ1つ検証してデータを積み重ねていくのは大変な作業ですね。
(藤原さん)
そうですね。きちんと専門家の皆様にもご覧頂けるデータを取らなくてはなりません。精度の高い安定・安全な透析液を作りたいという想いがあるので、部長にも指導してもらいながら進めました。
−部長さんからはどのような指導があるのですか。
(藤原さん)
「もっとこういう部分も見なくてはいけないよ」と言った視点についてや、まだまだ知識が足りていないので勉強すべきポイントを教えてもらったりします。
視点やタイミングを変えることで説得力のあるデータになることもあり、とても勉強になります。
−研究をすることで、ご自身の中で変わったことはありますか。
(藤原さん)
「研究がしたい」という気持ちから「透析治療をもっと深く知りたい」という気持ちに変わりました。
さらに、細かく患者様をみていく内に「患者様により良い透析治療をして、体調を少しでも良くしたい」という気持ちに変わってきました。
−患者様のための研究であり知識の習得。
(藤原さん)
はい。
少しずつですが、自分が勉強していくことで患者様が良くなっていくことを実感することが増えていきました。
−素晴らしいですね。お仕事への意識が変わったのですね。
(藤原さん)
以前とは全く違いますね。
−4年間、中津川共立クリニックで働くことで育ってきた「やりがい」とはどのようなものですか。
(藤原さん)
患者様それぞれに合った、より良い透析治療を提供できることです。
もちろん僕一人では実現できませんが、安全な透析液を供給することや、患者様の体調にあった透析条件を設定するために細かいデータ分析をすることなど、自分が出来ることが少しずつ増えました。
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