4.患者様ご自身でできる!効果的なシャント管理法
●シャントを圧迫しない
シャントを外側から圧迫しないようにしましょう。
重い荷物を持つのは良くないのでしょうか?というご質問をよくいただきます。
シャントのある側の、手で荷物をもっていただくことはかまいません。
ただし、
・腕にバッグなどを掛けてお持ちになる
・シャント側で腕まくらをする
・きついサポーターやリストバンドをする
のようなことは、シャントを圧迫しますので、避けていただきたいです。
●ご自分でも簡単に観察できます
見ることも大事ですが「シャントの音を聴く」ことがとても大切です。
施設によっては、聴診器を使うように指導することもあるようですが、耳をあてれば音が聴けます。
シャントの状態が悪くなってくると、「ザーザー」という音から「ヒュンヒュン」という感じで、音のピッチが高くなります。
高調音、ピッチの高い音になってきたら要注意です。
これは、是非、毎日でなくても透析治療をお受けになる日には、ご自分で聞いてみてください。
定期的に聴くことで、変化がわかるようになります。
もちろん、透析スタッフは、透析治療毎にシャントの音を確認しているはずですが、是非ご自身でも実施なさってみてください。
●清潔を心がけてください
体内にバイ菌を入れないようにすることです。
透析治療前には、必ず手と腕を洗って、清潔にしていただくようにお願いいたします。
また、透析治療をなさった日は、原則的に入浴は禁止です。
針を刺す前には十分に消毒をしますし、入浴をしたからといって何かが必ずおこるわけでもありません。
しかし、透析治療は、血液を一端体外にだしてキレイにして、血液を体内に戻す治療方法であり、シャントは血液の出口であり、血液の入口なのです。
ぜひとも、シャントを大事にしていただきたいと思います。
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