中津川共立クリニックでは、患者様のために行っている透析医療の研究活動をまとめて、学会等に発表することを積極的に行っています。「ポケットLDFを使用した45°下肢拳上試験によるPADスクリーニングの考案」という研究を行った渡邉篤史さんにお話しをうかがいました。
(2)この研究が患者様のためになっている!という実感があった
−全く新しい検査をしていくことに不安はなかったですか。
(渡邉さん)
患者様のご了解を得て、安全もしっかり確保して行っていますので、不安はなかったですね。
ただ、結果がでるまでは、当然の事ながら確信は持てなかったです。
何千件というデータをとっていく内に、先ほど申し上げたような結果がでたことが、自信につながっていきました。
−何千件!ですか。研究というのは1つ1つの積み重ねなのですね。
(渡邉さん)
はい。データの取り方、データの分析方法などを工夫していって、患者様のためになる検査方法の研究に携わることが出来たのは、すごく嬉しかったですね。
とても大変だったのですが「この研究が患者様のためになっている!」という実感があったので「頑張って良かった」と思いました。
−患者様のご協力もあってこそ出来るものなのでしょうね。
(渡邉さん)
はい。患者様のご協力があってこそ研究が出来ます。感謝しています。
−ご自身の成長という点では、研究活動が与えてくれたものは何ですか。
(渡邉さん)
研究に関連することに限定されてしまうかもしれませんが、知識量が増えたと思います。
勉強の必要性も実感しましたし、勉強が少し好きになりました(笑)
以前、毎日の作業に追われていて、あまり勉強する機会がない職場で働いていました。ふと振り返ってみると「何を学べたのかな?」と思うような状態でした。
中津川共立クリニックでは多くの学ぶ機会をいただいて、仕事の醍醐味というか、仕事が楽しいと感じることが増えました。
−研究活動というのは、患者様のための医療を提供するためや、スタッフの皆さんのやりがいにもつながっているのですね。
(渡邉さん)
普段の仕事の中で研究したことを発表して、それをご評価いただくことで、自分たちが行っている仕事の価値をあらためて感じることもあります。
患者様にも、賞をいただいたことを掲示板でお知らせしていますので、患者様とも価値を共有できているのではないかと考えています。
−研究活動は今後も継続して行っていきたいことの1つですか。
(渡邉さん)
はい。大変なことですが、スタッフみんなと協力してやっていきたいと思います。
−患者様のためにもがんばってください。今日はありがとうございました。
(渡邉さん)
ありがとうございました。 |