透析施設で働くのは初めてという看護師の高橋美華さん。ご自身の看護観や患者様との関わりについてお話を伺いました。
(1)患者様に寄り添った看護をしたい
−こんにちは。よろしくお願いします。
(高橋さん)
こんにちは。よろしくお願いします。
−看護師さんになって何年目ですか。
(高橋さん)
看護師としては7年目です。
以前は総合病院の消化器血液内科で働いていまして、中津川共立クリニックに来て1年半ほどです。
−消化器血液内科と言うと、透析治療と全く違う分野でもないように感じますが。
(高橋さん)
はい。循環器にもいたことがありますが、透析施設で働くようになって、これまでの経験が役立っていると感じています。
−透析施設での看護師さんのお仕事については何かイメージはお持ちでしたか。
(高橋さん)
正直に言うと、バイタル(血圧)を計るだけで、あとは機械と臨床工学技士さん任せで、看護師としてお役に立てる部分は小さいのかなと思っていました。
−実際に働いてみていかがですか。
(高橋さん)
ビックリ!ですね。驚きました。
看護師として勉強しなくてはならない事がたくさんありますし、患者様にお役にたてる事がたくさんありました。私はまだまだ分からないことばかりで、もっと勉強したいと思っています。
−患者様との関わりが長くなる医療だと伺っています。
(高橋さん)
そうですね。病棟の時は入院している期間だけでしたが、透析医療では長いお付き合いになりますね。
最初の頃は、上手にコミュニケーションが取れなかったのですが、最近は「高橋さん、調子どう?」といったお声を掛けて下さることがとても嬉しくて、少しずつ患者様が心を開いてくださっているのを感じています。
−それは嬉しいですね。
(高橋さん)
患者様は、人生においても、透析治療においても大先輩で、私よりも分かっている部分があります。ですから、食事の指導なんておこがましいと感じましたし、お身体のことを考えることも出来ないなと思いました。
でも、私しか知り得ない情報もあるので、少しずつでも指導をさせていただけるようになりたいと思っています。
−患者様のお気持ちを大事にされているのですね。
(高橋さん)
ご機嫌が悪い時もあるでしょうし、体調が悪い時はお話したくない時もあると思います。
できるだけ患者様のペースに合わせて、ゆっくり時間をかけて関わっていき、患者様に寄り添った看護をしていければと考えています。 |