第93回東海透析研究会で発表した「ePTFEグラフト移植術後のシャント肢腫脹とドライウェイトについての考察」が最優秀賞を受賞しました。研究チームのメンバーで、発表を行った看護師・高橋美華さんに研究活動についてお話しをうかがいました。
(2)研究活動の経験が、ふだんの業務にも活かされている
−研究活動をしたことで、学んだことは何ですか。
(高橋さん)
たくさんありますが、さまざまな方向から物事を見ることで、当たり前だったことが覆ることがあることを学びました。いろいろな見方が出来ないと駄目だと思いました。
−ふだんの業務にも役立ちそうですね。
(高橋さん)
いろいろな視点で見ることを意識するようになりました。
データを見ていても、何か原因はあるのではないか?と考えたり、血圧が下がったという現象だけを捉えるのではなくて、何が原因で下がっているのだろう?という疑問を持つようになりました。
そういう意識で見るようになったせいか、患者様と話すことが増えたように感じています。
−以前から「患者様に寄り添った看護がしたい」とお考えの高橋さんでしたが、専門的な視点でも患者様のことをもっと知りたいという意識が働いているのかもしれませんね。
(高橋さん)
はい。何気ない会話をする中でも、情報を聞き出すような会話が多くなってきたかもしれません。
自分の中で、患者様とのコミュニケーションの取り方が、少しずつ変わってきたことを感じています。
患者様も、以前よりもお話ししてくださるようになったように思います。
−看護師さんとしての幅が広がり、お仕事のやりがいが益々増えている感じがします。
(高橋さん)
そうですね。まだまだ出来ないこと、わからないことばかりですが、先輩方も、技士さんも、部長、先生もたくさんのことを教えてくださるので、恵まれた環境でお仕事をしていることを感じます。
研究というのは、大変なこと、出来そうにないことだと思っていましたが、私でも出来ることだとわかりました。そして、研究発表することで、他の患者様にも役立つことがあるとわかりました。研究活動の大切さを実感しました。
−研究活動の意義がよくわかりました。今日はありがとうございました。
(高橋さん)
ありがとうございました。 |