中津川共立クリニックの開院日から働いている大澤葉子さん。さらに質の高い透析医療の実現のために必要なことについてお話をうかがいました。
(1)透析医療の未来を担う後輩たちのために良い職場環境を作りたい
−こんにちは。よろしくお願いします。
(大澤さん)
こんにちは。よろしくお願いします。
−中津川共立クリニックで働き始めて何年ですか。
(大澤さん)
中津川共立クリニック開院した日に入職したので17年目になりますね。
ちょうど一番上の娘が生まれた時です。
そうそう。私は中津川共立クリニックで3回も産休を取りました。
−そうですか!素晴らしいことだと思います。
(大澤さん)
ここで働いていて3回も産休を取ったのは私だけですね(笑)
−ずっと透析施設で働いていたのですか。
(大澤さん)
いえ。一般的な病院で働いていました。
結婚を機に辞めることになった頃、こちらの主任さんからお誘いいただきました。とても信頼している方でしたのですぐに働くことを決めました。
−今日までずっと仕事を続けられている理由は何ですか。
(大澤さん)
やはり、まわりの協力があってこそですね。子どもが小さい頃には主人の実家のお世話にもなりました。
辞めようと思ったことも何度もありましたが、まわりの協力もあって何とか続けてきました。
−大変だったでしょうね。
(大澤さん)
病気と闘っている患者様のためにも頑張らないといけないという気持ちもありました。
それと、子どもが小さい頃は、家でのストレスを職場で解消して、職場のストレスを家で解消してみたいなところはありました(笑)。子どもが一人、二人、三人と増える中でストレスも増えましたが、3回も産休を取りましたし、職場にお返しをしなくてはとも思って、私なりに一生懸命やってきたように思います。
−この17年間、未来を担う若いスタッフが入ってきたと思います。刺激をもらうこともあったのではないでしょうか。
(大澤さん)
そうですね。
後輩たちが頑張っているので、私も頑張らなくてはと思いますね。
私も自分が学んできたことを伝えたいし、それによって若い人たちが育って、透析医療をもっと良くしていってくれたらなと思います。
そのためには、後輩たちが少しでも仕事がしやすい良い職場環境を作りたいと思っています。
−若いスタッフにはどのような印象をお持ちですか。
(大澤さん)
仕事に対して純粋でやる気もあるし、新しい知識をたくさん持っていますね。
あとは、その良さを上手に活用していくためのフォローは必要かなと思います。
−具体的には何が必要でしょうか。
(大澤さん)
基本的には”常に患者様のことを考える”ことだと思います。
医療も基本的には人を相手にしたサービス業ですから、知識だけあっても、最終的には患者様のためになるのか?という視点を忘れてはいけません。患者様が喜んでくださったり、患者様が元気で生活が充実していることが大切なことです。また、患者様の声に耳を傾けないと「このスタッフは何も聞いてくれない」となってしまいます。
−やる気や知識を患者様のために活かす。
(大澤さん)
そうですね。
私の個人的な考えですが、最終的には患者様が全てを教えてくれると思っています。
理論的にこれが正しいと言って患者様に押しつけるのではなくて、ひとりひとりのお患者様と向き合って、身につけた知識を使って何ができるのかな?と考えていきたいです。
そういう姿勢を持つことで、その患者様の生活状況の中にある苦しみや悩みをどうやって良い方向に変えていけるかを、患者様やご家族と一緒に考えていけると思います。
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