中津川共立クリニックで働き始めて2年半になる、臨床工学技士の安保賀子さん。研究発表にも取り組み大きな成果をあげています。
(2)患者様にやさしい透析とは何か?を考えている
−安保さんは、7年振りに臨床工学技士のお仕事に復帰されたと伺っています。復帰した頃は、こうして研究発表をすることを想像していましたか。
(安保さん)
研究のチームに入るとは思っていましたが、ずっと先のことだと・・・ましてや、発表なんて想像もしていませんでした(笑)
「研究をやってみませんか?」と言われた時も「本当に私で良いのですか?出来ますか?」と質問してしまったほどです。
−実際に研究としてまとめてみて感じたことは何ですか。
(安保さん)
入職した時に「私たちは患者様に寄り添った透析を目指しています」という言葉を聞きました。
実際に働き始めてみて、高齢の患者様が本当に多いので「高齢者透析をもっと考えていかなくては」と思いました。
透析効率を追い求めるだけではなく「患者様にやさしい透析とは何だろう?」と考えるようになりました。
−患者様にやさしい透析。
(安保さん)
はい。患者様の血圧が下がって大変な思いをしていても、透析効率を上げるために頑張ってもらうことはしなくて済むような治療方法が、まだまだあると思います。
私たちも追い求めますし、私たちの研究を見た方が、進化させてくれるかもしれません。
そういう意味でも、研究の意義はあるのだろうと感じています。
−研究をして良かったですか。
(安保さん)
はい。私だけでは解らないこと、出来ないことがことがたくさんありますが、みんなで頑張ったら良い答えが見つかることを経験しました。
発表前には、想定される質問をみんなで出し合って、答えを用意していきました。1つ1つの全てが良い勉強になりました。
それを、今後の仕事にも活かしていきたいです。
−中津川共立クリニックさんには研究ができる環境があるのでしょうか。
(安保さん)
普段から「わからないことは、わからないと正直に言っていい」という職場なので、教えてもらったり、協力しあうことが自然とできるのかもしれません。
大変ですけれども、普段の仕事の延長線上で研究活動ができるのかなと思います。
−仕事のやりがいを感じているように拝見します。
(安保さん)
そうですね。充実感があります。
同時に「無事に透析治療が終わりますように」と、緊張した毎日でもあります。
−充実と重圧と両方あるのでしょうね。今日はありがとうございました。
(安保さん)
ありがとうございました。 |