中津川共立クリニックで働き始めて2年半になる、臨床工学技士の安保賀子さん。研究発表にも取り組み大きな成果をあげています。
(1)一人でも多くの患者様のお役に立てるようになるために
−こんにちは。よろしくお願いします。
(安保さん)
こんにちは。よろしくお願いします。
−中津川共立クリニックさんで働き始めてから、どのような2年半でしたか。
(安保さん)
本当にあっという間でした。
ずっと勉強ですね。たぶん、これからもずっと勉強だと思います(笑)
3年経つと”何とか一人前”とも聞くので、もう少し頑張らなくちゃ!と思っています。
−勉強しよう!と思うことが次から次へとでてくるのですか。
(安保さん)
はい。現場の課題の解決のため、患者様のお身体を良くするために勉強しています。
常々、課題を解決するのが臨床工学技士の仕事と教えてもらっていますので、勉強に終わりがないような状態に自然となりますね。
先ほども、臨床工学技士で集まって話し合いをしていました。
日々、現場で行ったことを記録して患者様のデータを取って、最終的にはマニュアル化までして、同様の症状がある患者様に対して、誰でも対応できるようにするのが目標になります。
−なるほど!その患者様だけでなく、他の患者様にも役立てられるものにしているのですね。安保さんが行った研究「HD開始直後に著しい血圧低下をきたした大動脈弁膜症を合併する高齢透析患者へのHD方法の検討」とはどのような研究なのですか。
(安保さん)
分野としては”高齢者透析”です。
心疾患を抱えている高齢の患者様が、透析治療を開始して直ぐに血圧が下がってしまうことがあります。お身体に大きな負担がかかるので、これを解決するために行ったことを研究としてまとめています。
まずは、心臓の状態が悪い患者様の血圧が何故下がってしまうのか?ということの検証から始まりました。さまざまな対策をしてデータを取りながら、少しずつ解決策を見つけていきました。
−患者様のために取り組んでいることが研究になっているのですね。
(安保さん)
はい。普段の治療で行っていることが基本になります。
ですから、患者様には現状をお伝えして、どんな小さな事でも変更点があればご理解いただいた上で進めていきます。
ただ、私が研究できるのは、中津川共立クリニックが患者様のために長年取り組んできた経験や、患者様との信頼関係があるからだと感じています。
患者様のお身体に優しい透析治療を考えて実践してきた基盤があるので、スタッフみんなが協力してくれたおかげだと感謝しています。
−研究というのは一人ではできないことなのですね。
(安保さん)
はい。通常では、透析治療を初めて直ぐに血圧を測りませんが、きめ細かく血圧を計ってくれました。何か良い方法はないか?一緒になって考えてくれました。
そういったことが本当に嬉しかったです。 |