当院での水質管理の取り組みについて
臨床工学技士・見田
透析治療を行うに当たって透析液の清浄化は非常に重要です。
透析液が汚染されている状態では患者様にさまざまな悪影響をもたらします。
特に近年オンラインHDFという透析液を直接大量補液しながら行う治療が主流となる中、エンドトキシンや生菌が残存している透析液をしようすると、ショックを起こしたり、血圧低下の原因にもつながります。
当院では、そのようなことが無いように徹底した水質管理を行っています。
透析液の元となる原水のチェック、透析液供給装置、各コンソールのエンドトキシン濃度生菌数検査は毎月全台実施しています。
安全な透析液を供給するためにはまず、元となるRO水をどこまで綺麗に出来るかが重要だと考えます。
当院では製成されたRO水で無エンドトキシン、無生菌数を維持しています。
また、透析液を作成し供給するまでの工程で幾度と無くエンドトキシンカットフィルターと呼ばれるフィルターを通す事によってコンソール全台、無エンドトキシン、無生菌数を維持できています。
当院では製成されたRO水から透析液を作る溶解装置、供給装置、さらに末端のコンソールに至るまですべての工程でエンドトキシン濃度0.001EU/ml未満、生菌数0.0UFU/mlという非常にきれいな透析液を提供しています。非常に手間のかかる検査ですがきちんとした水質管理を行うことによって患者様の信頼、また安心、安全な治療を行うことが可能となります。
これからも安全な透析液を提供するため、日々努力し患者様に安心な医療を提供できるようがんばっていきたいと思います。 |