心臓の病気は直接生命をおびやかすので、早く発見し、早く治療することが大切です。そのために、偕行会グループでは定期的に心臓の検査を行っています。
心臓超音波検査
トレッドミル負荷心電図検査
冠動脈3D撮影
心臓カテーテル検査
私たちが定期的に心臓の検査を行っているもう一つの理由は、透析を受けている方(特に糖尿病の方)では感覚神経機能が低下しているため、冠動脈がつまっていても、胸の痛みをともなわないことがあるからです。実際、私たちが心臓カテーテル検査を行って冠動脈の狭窄が確認された方の約 4割は痛みの自覚症状のない方でした(図 3)。つまり、この4割の患者様は、定期的な心臓の検査によってはじめて異常が発見された方で、もしも定期的な検査を行っていなければ、そのまま悪化するまで放置されてしまうことになります。定期的な心臓検査の大切さを、ぜひご理解下さい。
(図 3) 自覚症状をともなわない狭心症の割合