「より楽しい人生を、より長く送っていただきたい」
(2)透析室は大きな家族みたい
−−患者様に「今までですごく嬉しかった事、何ですか?」って質問してみたんです。
目の機能が衰えて、視界が狭くなってしまって・・・・すごく絶望的になって、看護師さんに「死んじゃいたい」って話をしたそうなんです。
その看護師さんが「いや、私が親だったら、何が何でも生きててほしい」って話をしてくれて。
本当に死にたかったけど「自分も頑張れるな」って思ったということをお話してくださいました。
(スタッフ)
そういうお悩みは少なくないですね。
−−いつもスタッフの言葉に励まされてるっておっしゃるんです。
どうしてそんな言葉をかけられるのでしょうか。
(スタッフ)
大きな家族みたいな感じなんです。透析室が。
−−透析室が、大きな家族?
(スタッフ)
大きな家族ですよね。
だいたい皆、患者様も一緒、スタッフも一緒、大きな家族がいるみたいな感じで。
そうすると、患者様もいろんな事もお話してくださるし。
−−いい言葉ですね。
透析室で、患者様からうかがった言葉と同じです。
「もう1つの家族だから」とか、「隣の人も、隣の患者の人も、スタッフも家族みたいなものだからね」とか。
(スタッフ)
患者様も、スタッフの良いとこも、悪いとこもだいたいわかってると思うんですね、よく見ていただいています(笑)
−−また、患者様が「スタッフは無理強いしない」というようなことをおっしゃっていました。
患者様の言葉から、スタッフ温かさが伝わっていることを感じました。
(スタッフ)
ありがたいです。
私自身が・・・・透析を受けるようになったと考えると・・・。
毎日キチキチ、これを食べるな、あれを食べるなと言われても、それは無理だと思うんですね。
だから、たまにはしょうがないよね・・・・と、毎日キチキチにやってくださいとはお話しません。
ある程度、事故管理をして、たまにハメを外すこともしょうがない。
それでは、楽しみがなくなってしまいますから。
より楽しい人生を、より長く送っていただきたい・・・・・それだけなんです。
−−患者様、そして、スタッフから感じたのは「人のあたたかさ」でした。ありがとうございました。
(スタッフ)
いえいえ。ありがとうございました。
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